PETシートは、包装、食品、医療、工業など、幅広い分野で使用されているプラスチック材料です。PETシートは、透明性、強度、剛性、バリア性、リサイクル性など、優れた特性を備えています。しかし、PETシートの品質と性能を確保するには、押出成形前に高度な乾燥と結晶化が必要です。従来の乾燥・結晶化システムは、多くの場合、時間とエネルギーを大量に消費し、湿気に関連する問題も発生しやすいという問題がありました。
これらの課題を克服するために、リアンダマシナリープラスチックリサイクル・加工機器を専門とする当社は、PETリグラインドフレークとバージン樹脂の乾燥・結晶化を実現する画期的なソリューション「IRDドライヤー」を開発しました。IRDドライヤーは、赤外線と回転乾燥システムを採用した装置で、PET材料の乾燥と結晶化をワンステップで迅速かつ効率的かつ均一に実現します。IRDドライヤーは、従来のシステムに比べて以下のような多くの利点を備えています。
• 嵩密度の異なる製品の分離がない
• 瞬時の起動とより速いシャットダウン
• 低エネルギー消費と高い製品品質
• 幅広い用途と簡単な操作
• PLC制御とタッチスクリーンインターフェース
この記事では、PETシート生産ライン向けIRD乾燥機PET シート製造の効率、品質、収益性をどのように向上できるかについて説明します。
IRD乾燥機の仕組み
IRD乾燥機は、回転ドラム、ラジエーターモジュール、供給装置、排出装置、および制御システムで構成される機械です。IRD乾燥機の動作原理は以下のとおりです。
• PET 材料（リグラインドフレークまたはバージン樹脂のいずれか）は、材料の種類に応じて、容積投与ユニットまたはフィルムロール供給装置のいずれかになる供給装置によって回転ドラムに供給されます。
• 回転ドラムにはスパイラルコイルとミキシングエレメントが装備されており、ドラム内の材料の良好な混合と流動を保証します。回転ドラムは、プロセス条件と材料特性に応じて速度と方向を調整できます。
• ラジエーターモジュールは回転ドラムの上部に配置され、短波長の赤外線を放射します。この赤外線は材料の中心部まで浸透し、急速に加熱されます。ラジエーターモジュールは連続的な空気の流れによって冷却され、エアシールドによって保護されているため、粉塵の侵入や水分の放出を防ぎます。
• 赤外線照射により、材料の乾燥と結晶化が同時に進行します。熱流が材料内部の水分を外部へ押し出し、材料の分子構造が非晶質から結晶質へと変化します。その後、機械内部の空気循環によって水分が除去されます。
• 乾燥および結晶化プロセスは、材料と希望する最終水分レベルに応じて約15～20分かかります。IRD乾燥機は、PETシートの押出成形に適した50ppm未満の最終水分レベルを実現できます。
• 乾燥・結晶化プロセスが完了すると、回転ドラムは自動的に材料を排出し、次のサイクルのためにドラムに材料を補充します。排出装置は、材料と下流の装置に応じて、スクリューコンベアまたは真空システムのいずれかを選択できます。
• IRD乾燥機は最先端のPLCシステムによって制御され、原料および排気温度、充填レベル、滞留時間、ラジエーター出力、ドラム速度などのプロセスパラメータを監視・制御します。PLCシステムはタッチスクリーンインターフェースも備えており、オペレーターは様々な原料のプロセスパラメータと温度プロファイルをレシピとして設定・保存したり、モデム経由でオンラインサービスにアクセスしたりすることができます。
IRD ドライヤーは、赤外線と回転乾燥システムを使用して PET 材料を 1 ステップで乾燥および結晶化できるシンプルで効果的な機械です。
IRD乾燥機の利点
IRD 乾燥機には、従来の乾燥および結晶化システムに比べて次のような多くの利点があります。
• 嵩密度の異なる製品の分離なし：回転乾燥システムは、材料のサイズ、形状、密度に関係なく、材料を常に一定の速度で移動させ、混合します。これにより、乾燥および結晶化プロセス中の材料の分離や凝集を防ぎ、均一で安定した製品品質を実現します。
• 瞬時の起動と迅速なシャットダウン：IRDドライヤーは、赤外線放射により材料を瞬時に加熱・冷却できるため、予熱や冷却が不要です。これにより、起動・シャットダウン時間が短縮され、生産ラインの柔軟性と生産性が向上します。
• 低エネルギー消費と高品質：IRDドライヤーは赤外線放射を採用しており、空気や機械の加熱にエネルギーを浪費することなく、材料を直接かつ効率的に加熱します。また、乾燥・結晶化時間が短いため、エネルギー消費量と材料の熱劣化を低減します。IRDドライヤーは、製品品質を損なうことなく、0.08 kWh/kgという低いエネルギーコストを実現しています。
• 幅広い用途と簡単な操作：IRDドライヤーは、リグラインドフレーク、バージン樹脂、フィルムロール、混合材料など、様々な種類のPET材料に対応しています。また、PE、PP、PVC、ABS、PC、PLAなどの他のプラスチック材料、接着剤、粉末、顆粒などの流動性の高いバルク材料にも使用できます。IRDドライヤーは、シンプルな構造、省スペース、そしてユーザーフレンドリーなインターフェースを備えているため、操作とメンテナンスが容易です。
• PLC制御とタッチスクリーンインターフェース：IRD乾燥機はPLCシステムによって制御され、プロセス全体の可視性と制御性を実現します。PLCシステムは、プロセスパラメータの監視と調整、レシピの保存と呼び出し、モデム経由のオンラインサービスの提供が可能です。また、PLCシステムはタッチスクリーンインターフェースも備えており、オペレーターはプロセスパラメータと温度プロファイルの設定・変更、データや機械の状態へのアクセスが可能です。
IRD ドライヤーは、PET 材料の乾燥と結晶化を 1 つのステップで高速かつ効率的かつ均一に行うことで、PET シート生産ラインの効率、品質、収益性を向上させることができる機械です。
結論
PETシート製造ライン向けIRDドライヤーは、赤外線と回転乾燥システムを用いて、PETリグラインドフレークとバージン樹脂の乾燥と結晶化をワンステップで実現する装置です。IRDドライヤーは、従来のシステムに比べて多くの利点を備えています。例えば、嵩密度の異なる製品が分離しない、起動が速く停止が速い、消費電力が少ない、製品品質が高い、幅広い用途と簡単な操作性、PLC制御とタッチスクリーンインターフェースを備えています。IRDドライヤーは、プラスチックリサイクルおよび加工機器を専門とするLIANDA社が開発した、PETシート製造のための革新的なソリューションです。IRDドライヤーは、プラスチック業界において価値が高く、多用途に使用できる製品です。
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投稿日時: 2023年12月27日